伝統を引き継ぐ「開莚式」 子どもたちのがんばりが 光りました!
1月17日(金) 10時より、この春西郷小学校に入学してくる園児を迎え、創立151年目の「開莚式」を行いました。倉吉市副市長 加藤礼二様をはじめとする来賓の皆様や保護者の皆様が、温かいまなざしで見守ってくださいました。
子ども達のがんばりで、今年も素晴らしい式になりました。
■「チクチク、ムズムズ」を我慢しながら莚(むしろ)の上に正座して話を聞いた園児たち。誓いの言葉の場面では、莚の上に立って、一生懸命声を出しました。来賓の皆様にお辞儀をしたり、お礼を言ったり・・・。入場から退場まで、主役としてがんばりきった園児たちの姿はとても立派でした。
■『まんじゅうむらい』
江戸時代末期、八屋の極楽寺に寺子屋がありました。その頃より、毎年、手習いに新入りした子ども達が、莚の上であいさつをし、その入門を祝っていただきました。そのことから『開莚式』と名付けられたということです。
また、そのお祝いに「まんじゅう」をいただいたことから、この式を『まんじゅうむらい』とも呼んでいたようです。
教育振興会様からいただいた
「紅白まんじゅう」です。
あわせて、倉吉市からのノートも
子どもたちに手渡されました。
ありがとうございました。
■ 式の成功を支えた在校生たち
園児たちの活躍と同じくらいうれしく感じたこと。それは、1年生〜6年生の在校生たちの頑張りです。話を聞く姿勢、校歌(合唱)や歓迎の歌の大きな歌声。新入生のために、みんなでいい式にしよう、いい空気を作ろうとする姿に感心しました。
「児童代表のことば」の大役を任されたのは5年生の市澤帆那さん。しっかりとした声で、歓迎の思いをゆっくりと丁寧に語りました。気持ちのこもった素晴らしいスピーチでした。
※当日朝、式場で最終練習をする市澤さん
また、園児の誘導・サポート役をしたのは8人の5年生、德岡蓮音さん、野口 一花さん、三浦凛音さん、向井葵さん、岩佐 丞多朗さん、落合莉々さん、藤原悠愛さん、宮本桃花さん。子ども達の様子に気配りしながら、困っているときにそっと声をかけたり手を差しのべたり。しっかりとその役割を果たしました。頼もしい姿でした。
伝統行事であるこの「開莚式」が本年度もこうして無事に実施できたことは、やはり有り難いことだと感じます。
ご臨席いただいた皆様、そして、日頃よりご支援いただいている地域の皆様に心より感謝いたします。本当にありがとうございます。
〜追伸〜
私は、給食時の放送で、素晴らしい開莚式にしようと頑張った全校児童へ、感謝のメッセージを伝えました。
本年度の「開莚式」を行ったこの日は、30年前に「阪神・淡路大震災」が発生した日です。6434人の方々が亡くなられたこの震災について、私の思いを少しですがメッセージの中に含ませてもらいました。
最後に次のような言葉を添えました。
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今、こうして生きていることは本当にありがたいこと。
僕には「生きているものとして、目の前のやるべきことに一生懸命がんばろう」と強く思う日が、1年の中に何日かあります。
その中の一つが、今日、1月17日です。
そんな気持ちがあったので、
今日全校のみんなが、いい式にしようと一生懸命頑張った姿、一生懸命歌った姿は、本当にうれしく感じました。
素敵な姿を見せてくれてありがとう。
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私の思いが子どもたちの心にちょっとでも届きますように と願いながら語りました。